気の赴くままに

日々の記録です。

またひとり、いなくなる

 

実感は未だにあまりないんだけれど、確実に昨日、彼女は卒業公演の舞台に立ち、卒業した。

 

自分はそれを聢と見届けたし間違いのない事実なのだが、実感は本当にない。

 

うーん、なんだろう、推してた期間が短いからだろうか。

 

短かろうが、卒業を見届け、その時のメンバーからのお手紙でうるっときて、感情の移入度は明らかなのだからやはり違和感を感じる。

 

音妃の時は強く実感したし、決して期間の長短ではないのだろう、そう思っている。

 

 

 

彼女は昨日、泣かないって決めてたし、笑顔で終わりたいって、そんなようなことを言っていた。

 

彼女はそれを全うしたし、とても美しかった。

 

あんなに白のドレスの似合う女の子もそうはいまい。

 

誰もあれが最後の姿だなんてわかりようのない、そんな美しさだった。

 

 

 

何故か界隈も被らない現場なのに行きはじめ、思えば潜在的に彼女のことが好きであると自認していた。

 

きっかけがとっても面白くて、とあるヲタクに会いに現場に行ったのが最初だった。

 

しかもそのヲタクは自分の普段行くような界隈にはかすりもしない現場に足しげく通うヲタク。

 

さらに沸く方の、仲間内で輪になって、ステージに背を向けて騒ぐヲタク。

 

普通なら自分が大嫌いなタチのヲタクだ。

 

そのヲタクは自分の高校の先輩の古くからのお友達で、同じサンリオ男子で、それがきっかけでフォローした。

 

しかもその先輩とは年に2回(コミケで)会うか会わないかの人。

 

在学中、面識はあったがどこかで大きな接点があったかというとそういう訳でもない。

 

が、なぜかその先輩の友達のヲタクのことが気になって、そのヲタクの推しの子がかわいかったから神田まで行った。

 

短絡的でもなければロジックが成り立ちもしない、今思っても理解不能な思考回路だ。

 

いざ会ってみたらそのヲタクはとても自分の(人間的に)好きな類の人間だった。

 

そして、その推しの子も本当にかわいくて、"また来よう"、そう思った。

 

 

 

先述の通り界隈は被らないし、行く理由はかわいい子とヲタクくんに会う以外になかったし、2コイチみたいなところがあったからヲタクくんが行けないって言った現場は確か行ってなかったんじゃないかな。

 

でも、彼女と何度か話し、そして私服の彼女を目の当たりにし、自身の潜在的好意に気付いてしまった。

 

正直、現場としては嫌いな類だし、とくに運営は嫌いな類だった。

 

あの運営の振る舞いそのものを拒絶していた。

 

自分は品のないヲタクも品のない運営も嫌いだ。

 

特に後者は大嫌いだ。

 

言ってしまえば昨日のそれは特にひどかった。

 

札束で殴り合うのはこちらサイドであり、運営提示でやることではない。

 

確かに今のご時世いろいろ大変なのはわかるけれど、あれはないよ。

 

 

 

だけどそこには自分の好きな女の子がいて、ある程度はその運営にお金を落とさねばならなかったわけで。

 

彼女には何気ない言葉で活力をもらったし、彼女の最後は見届けるべきだ、そう思っていた。

 

昨日自分は、あの運営に金を落とす最後の日だと、そう思って足を運んだ。

 

 

 

昨今の情勢はとても厳しく、地下界隈にとってイベントの開催中止を余儀なくされる日々はすなわち死を意味する。

 

地底に潜れば潜るほど傷は深刻で、イベンターか箱がNOを出さない限り出続けるグループさんも多数いる。

 

自分は今の"流行りモノ"の話題が大嫌いだし、アレに右往左往している関係各位がみっともないと思っている。

 

確かに自分は割と楽観的なんだけれど、楽観的とかそういうのは関係ないと思っている。

 

この世界は波こそあれど均衡が保たれるのが条理で、今は爆増したヒトを削減するターンなのであり、過去にも地球上で幾度となく起こってきたことなのだから慌てるべきことではない。

 

今時のネット社会はリテラシーとかそういう問題を超越して肩身が狭く、メディアの質も比例して低下した。 

 

その社会性に流されて経済活動を阻害されているわけなのだから、自転車操業的な個人事業主(ここには中小のアイドルグループなどを含む)や時給労働者にとっては堪ったものではない。

 

あんまりこのことを書いても気分を害すだけなのでこの程度にするが、世間とは実に流されやすいもので、"昨今の情勢のあおりを受けて"我々は現場へ足を運びづらいわけで。

 

(自分に関しては条理に従うのみなので、むしろお金を使うターンだと思っているし、行きたい現場の行ける現場にはもちろん行くのだが…)

 

 

 

話は大きくそれたが、そんな情勢の中でもあれだけの人に見届けてもらえたのは彼女の人柄あってこそだろう。

 

自分だって元々21時までの勤務を調整して18時に上がって駆け付けた。

 

そうやって何かしらの負を背負ってでも見届けたい、見届けねば、そう思えたのも彼女が彼女であったからだと確信している。

 

 

 

 

彼女ともっと早く出会えていたならば、もっと彼女の色々な側面を垣間見れただろうし、はたまたもっと好きになっていたかもしれない。

 

考えれば考えるほどこのような形での出会いがあるまで気付けなかった自分の不甲斐なさを痛感する。

 

もっと早く出会えていたならば、彼女にもう少し貢献できた部分もあるのかな、って。

 

今更そんなこと言ってもあとの祭りなんだけれどもね。

 

 

 

 

 

本当にかわいくて、とってもいい子で、ちょっと抜けたところがあるけれど真っ直ぐで。

 

あなたのことはアイドルとして、人として、尊敬できるし大好きです。

 

あなたからもらった活力に対してのお礼をし切れていない気はするけれど、夢が叶うようその分祈ります。

 

夢を叶えたあなたにまた会えると信じています。

 

土地は人を結ぶので、あなたの言った「またどこかでバッタリ会えそう」という言葉は真であると思っています。

 

お互い元気な姿でまたいつか。

 

 



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ひなたななこさん、ご卒業おめでとうございます。

 

大好きです。またね。